姫路のキャリコン☆　おくねえブログ

上手いの先には

そんなに広い世界はありません


by 久世光彦（演出家）



はなまるカフェで小泉今日子さんが
恩師である久世さんから頂いた言葉だと紹介。
「今、小手先じゃなかったかな？」と
今でもよく振り返るというキョンキョンが
素晴らしい。

いわゆる「話すのが上手い人」というか、
流暢な人っていっぱいいる。


でも、心にささる人は少ない。


昔、講師を始めたばかりの頃言われたことがある。
「あなたの言葉は心に響かない」
それはそれはショックだったけど
（自分なりには、一生懸命してたから）
でもすぐに納得した。
だって、「良く思われたい」と思ってたのは
きっと事実だったから。
それって、自分のためなんだよね。

それからは「上手く話す」ことではなくて、
たとえかんだりつっかえたりしても、
自分の言葉で、相手を思って話す。



大阪で会社員だった頃、初めて「講師を使う側」になった。
新人からベテランまで幅広く、色んな講師の先生と仕事をした。

驚いたのが、主にマナーの同じテキストだったのに
人によって解釈が全く違うし、
受講生の反応も成長度も全く違うこと。

それは年数や年齢ではなく、
若くてもここまで深く勉強してるのかと驚く方もいたし、
ベテランでも浅い所のティーチングしか出来ない人もいた。
久世先生のおっしゃる通り、そういう方は
上手いけど、その次のステージがない。
正直、マナーなんて同じだと思ってたけど、
これだけ差があるんだと痛感した。



そんなこんなもあって、いつも気になる。



今、自分の言葉だったかな

うわべの、小手先じゃなかったかな

うまくやろうと自分都合じゃなかったかな

ホントに相手のこと思ってたかな



面接でうまく話せないとか、
上手にプレゼンしたいという方は多いけど、
ちょっとだけ考え方変えて貰えたらな、と思う。


言葉はことだま
ほんとに思いがあれば、きっと伝わると思うから。